過去に2年間だけビーガン宣言をして、生活を送った時に起きた身の回りの変化と自分自身の変化について書いていきます。
ビーガンは、まだまだマイノリティ(少数派)で、周りの人に理解されずに困ったことが多くありました。
ビーガン(菜食主義)生活を始めたばかりで戸惑っている人。
周りの人とどう付き合っていくのがいいか悩んでいる人。
私もめっちゃ戸惑って辛いこともあって、自分なりに解決することができました。
その体験談を書いていきます。
ビーガンは、世間的に「ただの好き嫌いでは済まされない」
私の場合、YOGAにハマって体が喜ぶいき方ってなんだろう?
体にいい食生活ってどんなことだろう?
と考えている時に出会ったのが「ビーガン」というとても厳格な菜食主義者がいることでした。
YouTubeでも、YOGAライフを発信している人が菜食主義な方が多くて、情報が手に入るのはとても簡単でした。
なんだかんだYouTubeをみているうちに、ある動物愛護団体代表の方のスピーチに出会いました。
その内容があまりにも衝撃的で、観ている時から涙が止まらず。。。
「もう、動物は食べたくないな。」
と、そんな風に思いました。
内容は、「牛がどうやって”ビーフ”に食肉加工されたり、”牛乳”になっているのか」
タイトルだけみると何にも辛いことは書かれていないんだけど、
実際に血を抜かれるところや、出産直後に子どもの牛と引き離されて、母牛は乳を搾り取られる。
子牛は、メスは乳牛として育てられる上に、妊娠させられたら母親と同じ道に進みます。
オスとして生まれた子牛は、食肉になるためにメタボにされて、内臓から皮まで加工されていきます。
(今思うと、残酷に見えるように編集された動画だった・・・?と思いますが、
当時の私にとってはショックな出来事で、すぐに食生活を変えることができました。)
ただの好き嫌いで、肉を食べないだけなのに色々言われるので、最初は覚悟した方がいいと思います。
もし、身の回りの人がすでにビーガン生活を送っていて、そこに溶け込んでいく方であれば割と心地いいかもしれません。
私のように、今まで肉食べてたのに、あることがきっかけでビーガンになった人は要注意ですよ!
ビーガン生活で周りに理解されずに困ったこと
- 宗教扱いされる
- 「肉を食べないと、体調悪くなるよ!」と注意される。
- 自炊したものしか食べるものがない。
宗教扱いされる
とにかく、「変な宗教に入ったんだ。アホな人。」というレッテルを張られます。私の場合は、動物愛護に関する過激な情報から、食肉をやめると決断したので、をの理由を説明すればするほど、「じゃあ、今まで食べてきたのはいいの?チャラなの?」って、笑われて、話も聞いてもらえませんでした。
「肉を食べないと、体調悪くなるよ!」と注意される。
「牛乳を飲まないとカルシウムが足りなくなる」
「豚肉を食べないと、コラーゲンが足りなくて老ける」
「魚を食べないと頭が悪くなる」
日本では、だいたいこの3つが信じられていて、親や先生から教育されて育ちましたよね。
私もそうだと思っていたんですけど、菜食主義について調べてみると野菜や果物・きのこ・穀物から得られる栄養だけで十分に健康に生活できることがわかりました。
肉は消化に悪いから、野菜の方が体に優しくて美容にもいいとか。
もともと、人間の腸は草食動物の作りと一緒だとか。
実は、牛乳は人間には分解できない成分が入っているから体に悪いという研究があったり。
菜食について書かれている書籍ばっかり読み漁っていたので、味方が偏っているかもしれませんが、
実際に野菜と果物、きのこが中心の食生活になったので長年悩んでいた便秘や、消化不良で胃が痛くなることがなくなりました。
参考にした書籍はこれ・・・
どの本を読んでも納得できるので、ビーガン初心者の方は読んでみると面白いかも。
確かに、病気になって食事制限されると肉を禁止にされる方も多いですよね・・・
と言ってみたけど、全然ダメで菜食主義は理解されません。
自炊したものしか食べるものがない。
困ったのが外食!
仕事の日のランチはほとんど外食だったので辛かったです。
サラダを頼んでもチーズが入っているし。
パスタもクリームか、ミートソース、あさりのパスタばかりだし。
サンドウィッチも、たまご・チキンばっかりだし。
パン屋さんも、ミルク・たまごが使われているし。
夜、飲み会に行ってもポテトと枝豆、豆腐くらいしか食べるものがありませんでした。
をれをみていて、周りの人はますます「哀れだね。」と思うようになっていった気がします。
自炊しないと食べるものがない!という状況になったおかげで、一人暮らしでも節約できたし、食事を作る習慣もできました。
あと、「食肉」の背景を知りながらも肉を食べるヒンドゥー教には「ハラールフード」というものがあることも知りました。
「命」のことを考える上で、大事なことだと感じます。
ビーガン生活を送る時のNG行動
ビーガン生活を始めると、今まで一緒に食事に行っていた友達や恋人、家族も理解してくれるのに時間がかかります。
私がやってしまったNG行動とその解決方法です。
恋人・友人・親と距離を置きたくなる
1日3回食事をするので、いきていくために重要な習慣ですよね。
その時間を大事な恋人・友人・家族と過ごすことが多いので、私がビーガンでいることによって周りの方に気を遣わせてしまうし、食事をするたびに「これは大丈夫?」と確認をされるのが相当嫌になりました。
食事の時間が憂鬱になってしまうと、コミュニティーも減るし、誘ってもらっても予定があることにして断ったりしていました。
正解は、どうするべきかわからないのですが、気を使わせてしまったとしても「なんでビーガンになったのか」を聞かれたら丁寧に説明してあげるのも優しさなんじゃないかなぁと思います。
正直、めんどうだけど。
知らないから、否定されていると思うので、毎回説明するようにしました。
自分も意地になって、「ビーガン」の良さをわかってもらおうとしてしまう
一緒に食事をする人の中には「とにかく肉を食べないと死ぬよ党」の方がいて、その正義感から「肉を食べろ!」と説教または説得してくる人がいました。
そんな人に否定されると、「いやいや、肉の方が体に悪いって知ってますか?党」の正義感が芽生えてしまって行き場のない議論が勃発してしまいます。
本当につまらない時間です。
軽くあしらうのは失礼だけど、本気のトーンで「そういうのやめてください。」ってはっきりと伝えるのがいいと思います。
こちらが先に戦う気は無いことを伝えると、正義感の刀を振りかざしてくることはなくなりました。
まとめ
ビーガン生活をすることで、周りに理解してもらえないマイノリティな立場になる
今まで普通の生活をしてきたし、特に目立った行動もしたことがなかったので、誰かに注目されたり、叱られることもありませんでした。
自分がやることにこんなにも否定的な意見が多いなんて・・・。と悲しい気持ちのもなったのですが、マイノリティの立場であったことで学んだことも多くありました。
人は人、自分は自分。
人のやることを「否定しない」生き方をしたいと強く思うようになりました。
経験者の立場からものを言うのは良いと思ったんだけど、やったこともないのに、自分の価値観だけで「否定」するのは気遣いが足りないと思います。
もし、相手にアドバイスを求められたり、「ビーガンって何?」って聞かれたら色々教えてあげたり、そこで否定されたとしても、食生活の選択肢の一つってことでアドバイスできると大人な対応だなぁ。
人に自分の意見をわからせようとするのは、ビーガンでない人を否定することになるので、
「ふぅん、そんな食生活もあるのね。」くらいでいい。
人は、人。っていう考え方が自分の中に確率された気がする。
なんどもいうけど、ビーガンっていうのは食生活の選択肢の一つ。
他の人が何を食べようと本人の自由だから、あんまり干渉しない方がいいね。
知らないことや、当たり前にやっていること=正しい。
って思っている人が多いから、理解しようとする前に「否定」してしまうのだと思います。
私はこのビーガン生活を通して、知らないことはまずは知ってみようと思うようになりました。
今、あなたが良かれと思って実行していることは、他人に撮って当たり前ではなくて、
他人にとっては知らないことで、怪しまれたり、いろんな忠告があると思います。
そんなマイノリティな立場になった時は、その「知らないこと」を知るために、本人に話を聞いてみるのがいいかも!
体質上、アレルギーがある方や食事制限で「野菜を食べている」という人には理解があるのにビーガンに対しての拒否反応が酷くて正直驚いたのですが、
「知らない」=「怪しい」が作り出す感情はとても怖いものだと思いました。
これで、人を傷つけてしまうこともあると思うので、「人を否定しない生き方」をしていくように気をつけようと思います。
実は、こんなにビーガンのことを書いていますが、ビーガン生活は2年間でやめてしまっています。
いろんな考え方、食物の背景を知ることでどっちが正解でも無いし、どっちも間違いでない。
結局、「その時好きな方でいいじゃん」っていう感慨になりました。
ビーガンとして生きている人がいることを知るだけでも優しくなれるし、多様な生き方に柔軟になれると思ったから。
ビーガンになってみて、菜食主義のことを知るだけでなく、人がどんな感情で動くのかとか、「正義感」や「信じていること」が時には人を木津つけるのだということを知りました。
最後まで読んでくれてありがとう。
もし、ビーガン生活に興味が出たら試しにやって見て欲しいです。